慶應義塾普通部空手部 監督挨拶

 

普通部空手部は昭和8年(1933年)の慶応義塾空手部幼年組誕生に端を発し、太平洋戦争中一時途絶えたものの新制中学として日吉に移ってから復活し今日に至っており、中学の空手部ではおそらく日本で最古の歴史があります。私も昭和30年(1955年)に普通部に入学し、1年生の時に空手部に入部し大学卒業まで空手部に在籍し、昨年4月から監督を務めています。
今春5名の部員が高校に進学し4月1日現在三年生6名、二年生3名の部員が在籍し新入生の入部を待っています。部長の小澤先生は学生時代レスリング部で活躍され、空手部の部長に就任されてからは全日本空手道連盟の公認二段を取得され更に上を目指してご自身も稽古を続けておられ部員にとっては正に名実共に頼りになる部長です。
稽古は通常月、水、木の週三回小体育館で行い、コーチ陣は部長の他に曜日毎に監督とOBコーチ、大学生コーチが担当を分け指導にあたっています。中学で初めて空手に接する者から小学校でかなりのレベルまで達している者まで経験の差もあり、また学年により体力にも大きな差があるので個々の部員に合った指導に留意しています。
通常の稽古は冬場1時間強、春から秋は2時間程度の中で基本動作(四面動、移動基本、ミット打ち等)、組手(約束組手、自由組手)、形を中心に空手の基礎作りを主眼に行っています。
年間行事としては4月中旬から新年度の稽古が始まり、6月初旬には新入生の部活動入部解禁に合わせて新入部員勧誘演武会、7月下旬からは8月初めの全日本少年武道錬成大会参加の為の特別稽古、8月下旬には夏合宿とその準備稽古、9月には拳心会大会の参加とその準備稽古、9月末には労作展時の公開演武会、10月のオール慶応空手祭、1月の寒稽古等があります。
今春卒業した5名は普通部で初めて空手を始め、纏まりもよく稽古熱心で卒業時には一人が初段、四人が一級と全員大きく成長し殆どが高校でも空手を続けるとの事です。
部員の中には文化系のクラブと空手を両立させている者も、またテニスと空手を両立させようと頑張っている部員もいます。
学校行事や休暇等で稽古日数が少なく稽古量の確保が難しいため、もう少しやれればもっと上達するのにとの悩みがあります。しかし学生の本分は勉学であり、限られた時間の中の空手ではあっても高校、大学と続けて行けば必ず上達するとの信念を持って、楽しく基礎作りが出来ればと思います。
慶応義塾大学空手部は学生空手の日本最古の歴史をもっており、幼稚舎から大学まで部員が在籍し、90歳になっても稽古を続けている先輩のいるOB会が活発にサポートしている稀有な部です。
学校体育で武道をとりあげる動きも出てきており、中でも空手は世界で3000万人が親しんでおり日本の武道の中で最も広く世界に行きわたっていると言われています。
空手には心身を鍛える優れた点が多々あり、是非普通部生活で空手に親しみ、基本を身に着け、技を磨き、高校、大学で更に磨きをかけ、心身ともに大きく成長することを願って皆で協力して部員数の維持、増加を図って行きたいものです。空手が初めての人も、外部や幼稚舎で空手を始めた人達も是非仲間に加わってください。

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普通部空手部 監督
山本 桂右






   
 

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